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ウンシュウミカンはやや生産過多 リンゴは昨年並み

 農水省は6月2日、平成21年産ウンシュウミカンとリンゴの適正生産量・出荷量見通しを発表した。

◆ウンシュウミカン
 需要予測は昨年と同じく100万tだが、21年は表年なので生産量は105万tほどになる見通し。出荷までの消耗分と農家の自家消費分を引いた適正出荷量は89万t(生食用77万5000t、加工用11万5000t)だ。
 生産については、極早生品種を需要にあわせて生産すること。出荷については、品質低下や需要減などで価格が低迷する場合は▽生食用出荷を減らし加工用出荷を増やす▽加工用は長期取引契約による安定取引をめざす▽急激な在庫の増加を防ぐ、などの措置が必要となる。

◆リンゴ
 需要予測86万t、生産量86万t、適正出荷量も77万t(生食用64万5000t、加工用12万5000t)と、ほぼ前年と同じ見通し。
 生産については、▽摘果が遅れて摘果過多になるのを防ぐこと▽昨年つる割れが多発したほ場では排水対策を強化すること、などの措置が必要となる。

 ウンシュウミカンとリンゴは主要果樹であるため、需要に見合った計画的な生産と出荷をめざしている。農水省では例年、食料・農業・農村政策審議会果樹部会を参考に年度の見通しを発表している。

(2009.06.04)