農政・農協ニュース

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ヒメトビウンカで「多い」と予想 病害虫発生予報第3号

 農水省はこのほど、「平成21年度病害虫発生予報第3号」を発表した。梅雨を迎えた地域では病害虫の発生しやすい環境になることから、地域ごとの防除基準に従って、適時適切な防除が大切になってくる。

チャバネアオカメムシ 水稲では、ヒメトビウンカが南関東、東海、近畿、中国および九州の一部地域で「やや多い〜多い」と予想。縞葉枯病ウイルス保毒虫率が平年値を超える高い値になっている地域では特に注意が必要だ。
 海外飛来性害虫では、セジロウンカの飛来が山口、福岡、佐賀、長崎、大分、鹿児島の各県で確認されている。山口、佐賀の2県を除き、飛来時期が「やや早め」となっているのが特徴。
 ニカメイガは北陸の一部地域で「多い」、北関東および近畿の一部地域で「やや多い」と予想している。
 果樹共通としては、果樹カメムシ類の発生が東北、関東の一部地域および九州で「やや多い」、四国の一部地域で「多い」となっている。園内の観察をきめ細かく行い、飛来が確認されたら適切な防除を早めに。
ヒメトビウンカ そのほか、果樹関係で「やや多い」と予想しているのは、九州の一部地域でかんきつかいよう病、北海道でリンゴハマキムシ、甲信および北陸の一部地域でハダニ、中国および九州の一部地域でナシの黒斑病、など。
 野菜全般では、アブラムシ類の発生が東北、北陸、関東、甲信、近畿、四国および九州の一部地域で「やや多い」となっている。


(写真)上:チャバネアオカメムシ 下:ヒメトビウンカ 
                         

(2009.06.23)