農政・農協ニュース

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解袋前に試料採取、輸入米のカビ状異物検査

 事故米問題をきっかけに明らかになった輸入米の安全性確認について農林水産省は検査の作業手順を6月から改善した。

 昨年12月から輸入米は食品衛生法上問題のないもののみを販売するため、販売前に全袋を開いてカビ状異物の有無の確認と、アフラトキシンなどカビ毒の検査を実施している。
 作業手順は解袋してカビ状異物を確認、フレコンに詰め替えて試料を採取しカビ毒分析結果が判明してから引き渡す、というものだった。
 この作業手順が6カ月を経過したことから、カビ毒検査はこれまでどおり販売前に実施するが、カビ状異物の確認について可能であれば解袋前にカビ毒分析のための試料採取を先行させる、解袋した輸入米について2重した網目(精米は1cm×1cm、砕精米は0.7cm×0.7cm)を通す、の2点の改善を行う。
 試料採取の先行によって分析時間を前倒しできるため実需者への引き渡しまでの時間を短縮できるほか、二重網の使用によってカビ状異物の確認精度の向上が期待できるという。

(2009.06.26)