農政・農協ニュース

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健康でおいしい日本食を海外にも 農林水産物等輸出促進全国協議会が総会

 日本の高品質で安全な農林水産物や食品の輸出促進に向け活動している農林水産物等輸出促進全国協議会は東京都内で6月29日、総会を開いた。

「豊かな食で世界の人々を幸せに」総会出席者  
 茂木友三郎会長(キッコーマン会長)は、近年の輸出環境の変化に対応した輸出戦略案改定のポイントを説明した。
 江藤拓農水大臣政務官は「食文化が日本を長寿国にした。ヘルシーでおいしく多彩な日本食を世界中に広めていくことは世界の人の健康と幸せに貢献できる」と述べた。小泉純一郎名誉会長は「生魚と米を使うすしが世界中で普及したことに学び、日本のおいしいものは海外でも受けると自信を持って輸出促進に取り組んでほしい。コーヒーや紅茶を日本に普及させた海外の技術から見習うべきだ」と話した。
 今回で4回目となる日本食海外普及功労者表彰事業受賞者は以下の5人。( )は普及国。▽加藤秀樹氏(タイ)、▽小宮山巌氏(アルゼンチン)、▽当銘由盛氏(アメリカ)、▽野川義夫氏(シンガポール)、▽宮前一氏(ルクセンブルク)。

◆本年度の輸出戦略改定案

除幕で「日本食10選」を発表 同協議会は4年後の2012年までに農林水産物の輸出額を1兆円規模にすることを掲げている。
 総会では「我が国農林水産物・食品の総合的な輸出戦略」の改定案が了承された。
 改定のポイントは▽品目別に地域を特定した戦略的な輸出とその支援、▽戦略的な広報活動による日本食の情報発信、▽これまで対象外だったアルコール飲料、たばこ、真珠の3品目を輸出促進項目へ追加すること、などとなっている。


(写真)
上:「豊かな食で世界の人々を幸せに」総会出席者
下:除幕で「日本食10選」を発表

(2009.06.30)