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「弁当の日」応援団が講演会

 JA全中は、今年度「よい食プロジェクト」の一環として取り組んでいる「弁当の日」の意義について考えるイベントを7月15日、JAビル4階「農業・農村ギャラリー」で、開いた。

西日本新聞社編集委員の佐藤弘氏 「『弁当の日』について考える夕べ」と題し、取り組みの意義や目的について考えようと、西日本新聞社編集委員の佐藤弘氏を講師に招いた。
 講演では助産師さんが“生きることの大切さ”を伝えた出産の裏側や、香川県滝宮小学校や九州の大学生が実施した「弁当の日」をスライドで紹介、その内容に沿って「弁当の日」の意味を考えていった。
 その中では、現代の女子高生や大学生の体の働きの異常や、ずさんな食生活の調査結果、農業の実態なども話題に上がった。
講演では笑いも飛びかい、楽しく「食」について考えた。 佐藤氏は食生活から見える今の子どもの問題点は▽10年後の自分の体の大切さが分かっていないこと▽調理能力がないことだとし、「作る力=生きる力。生きるための技術を身につける点と、作る側に立つことでいつもの食事の向こう側が見え、親に感謝できるようになる点が『弁当の日』の意義だと思います。料理を作る力こそが食文化。創意工夫する技術である『自給力』を高めることが自給率を高めることよりも重要ではないか」などと話した。
 また、今まで行ってきた食を考える活動を振り返り、主催者である全中やJAグループに「こういったシンポジウムを設定できる立場をもっと大いに発揮し、食の大切さを訴える力になってほしい」と期待した。
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(写真)
上:講演を行った西日本新聞社編集委員の佐藤弘氏
下:講演では笑いも飛びかい、楽しく「食」について考えた。

(2009.07.16)