農政・農協ニュース

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日本の研究チームが米国で受賞 乾燥・塩害耐性に強い遺伝子研究で

 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)と理化学研究所が共同発表した論文が7月22日、米国植物学会の20周年記念賞を受賞した。

 受賞したのは篠崎和子プロジェクトリーダーらが1998年に米国植物学会誌Plant Cellに発表した「DREB(ドレブ)遺伝子」の発見についての論文。
 DREBは、乾燥・塩害・低温などの環境下でも作物が枯れないようにするタンパク質。このタンパク質の遺伝子を稲、小麦、トウモロコシ、牧草などに組み込むことで、干ばつ地帯や寒冷地などの悪環境に対応した作物を開発することができると期待されている。
 今回の論文は発表されてから600回以上、ほかの研究論文に引用され植物科学研究に強い影響を与えている。同誌が選ぶもっともインパクトのある5つの最優秀論文の1つに選ばれた。

(2009.07.22)