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消費者保護に対する意識はEU以下  三菱総研

 三菱総研は6月9日・10日の2日間に行った消費者保護に関する意識調査の取りまとめ結果を7月28日に発表した。

製品・サービス別にみたクレーム対応への満足度(表)製品・サービス別にみたクレーム対応への満足度
【質問】販売店や製造元などに苦情やクレームを入れた場合のその対応について

 

  消費者庁新設にあたり行政のあり方の参考にする目的で行われた調査は1032人が回答した。
 最近1年間のクレーム対応への満足度を聞いたところ「対応に満足している」という回答は自動車(20.8%)、電気製品(20.0%)、食品(17.2%)、の順に多かった。しかし「苦情やクレームを入れたことが無い」という回答が低かったのも上記3者で、クレームの発生頻度も高いことがうかがえる。
 国が実施する消費者保護対策が機能していると思うかの質問には「あまりそう思わない」「全体的にそう思わない」をあわせた回答が62.3%と、全体の過半数を占める結果だった。
 さまざまな組織が消費者の権利を守っているかの質問をしたところ「全体的にそう思う」「ある程度そう思う」という回答が最も多かったのは消費者団体の48.4%で、次いで地方自治体の41.1%という結果となった。逆に「あまりそう思わない」「全体的にそう思わない」という消極的な回答が多かったのは企業だった。
 またこの調査結果を2006年にEUで実施された意識調査と比較したところ、全体的にEU全体の平均を下回る結果となり、とくに企業に対する意識はEUのどの国よりも低い結果となった。
 

(2009.07.30)