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植物由来の自動車用シートクッションを開発  三井化学

トウゴマ由来の「ひまし油」で環境の先端を走る

 三井化学は植物由来ポリウレタンを用いた「自動車用シートクッション」をトヨタ自動車、トヨタ紡織と共同開発した。植物由来で環境の先端を走る。

開発された植物由来の自動車用シートクッション 従来のシートクッションに用いられるポリウレタンは、石油由来のイソシアネートおよびポリオールを反応させて製造している。
 今回開発した植物由来ポリウレタンでは、石油由来のポリオールの一部を非可食植物であるトウゴマ由来の「ひまし油」の成分に置き換えることに成功した。
 「ひまし油」の成分を分子レベルでポリオールに近い構造へと変性させる技術を用い、自動車用シートに要求される反発弾性、耐久性の確保を実現した。新型のプリウスとレクサスに採用されている。
 乗り心地を含めた性能を保持しながら、製造から廃棄に至るポリウレタンのライフサイクルにおいて、二酸化炭素排出量を抑制するとともに、限りある石油資源の使用量低減に貢献している。

(写真)開発された植物由来の自動車用シートクッション

(2009.08.07)