農政・農協ニュース

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米育ちの「みのりぶた」の取り扱い拡大 コープネット

 生協のコープネット事業連合(赤松光理事長)は、昨年度から飼料用米を給餌した産直豚肉事業を進めているが、今年度はその取り組みをさらに拡大した。

山武市で行われた「飼料用米田植え体験交流会」 飼料用米を給餌した「お米そだちのみのりぶた」については、昨年度は、岩手県および長野県で飼料用米を生産し、両県でその飼料用米を給餌(最終段階で10%配合)した豚肉生産を行い、今年4月から販売を開始し、好評をえているという。
 コープネットでは、食料自給率をさらにアップすることをめざして「組合員との交流も容易なコープネットエリア内」での「みのりぶた」の生産事業を拡大することにした。
 具体的には、飼料用米の生産を岩手県・長野県に加えて、茨城県・栃木県・千葉県に、豚肉の生産を茨城県・千葉県・群馬県に拡大する(栃木県産飼料用米を群馬県の豚生産に使用する)。
「飼料用米田植え体験交流会」のようす すでに千葉県では、6月4日に山武市でちばコープ組合員が参加して「飼料用米田植え体験交流会」が行われた。千葉で田植えされたのは「丈が短く、米粒が大きく、収量が多いのが特徴の“ゆめあおば”」(ちばコープ広報誌「はらっぱ」8月号より)だった(写真参照)。収穫時期には、千葉、茨城で稲刈りでの交流も予定されている。
 今回の取り扱い拡大で、給餌する飼料用米は約250トン(昨年度は約170トン)、肥育される産直豚は、約9500頭から1万3500頭と4000頭の増となる。これによって、コープネットグループの産直豚肉供給に占める「みのりぶた」の割合は約7%となる。なお、飼料工場は、北日本くみあい飼料とJA東日本くみあい飼料となる。

(写真)山武市で行われた「飼料用米田植え体験交流会」(ちばコープ提供)

(2009.08.24)