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若年の認知度低い 植物工場のイメージ調査  日本政策金融公庫

 日本政策金融公庫の農林水産事業は植物工場で栽培される野菜に関する消費者の意識調査を行いとりまとめた結果を、8月21日に発表した。

nous0908240701.gif (表)植物工場で栽培された野菜に対するイメージ

 
 調査は7月1、2日の2日間、全国の20〜60代の男女2000人にインターネットで行った。
 調査では若い人ほど植物工場を知っている人が少ないことがわかり、60代の認知度が約8割なのに比べると約5割という結果だった。
 植物工場で栽培された野菜に対するイメージを調べたところ、プラスイメージで顕著だったのは「見た目」や「安全性」「栽培時の環境への配慮」で、クリーンなイメージが持たれていることがわかった。また「価格の安さ」に優れたイメージを持っていることが結果に現れたが、工場で大量生産できるという消費者のイメージが反映されているとみる。一方通常栽培の野菜の優位性は「おいしさ」「栄養価」だった。
 植物工場で作られた野菜を購入しようと思う価格水準を聞いたところ、約6割が通常栽培の野菜よりも安くなければ購入しないと答えた。
 これらの結果から、今後の課題はコスト削減だけでなく植物工場野菜の優れた点を消費者にアピールし、誤解されている点を払拭する工夫だ。
 
(表)植物工場で栽培された野菜に対するイメージ

(2009.08.24)