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トビイロウンカ、九州全域〜中国四国で「多い」  病害虫発生予報第7号

近畿、九州の一部地域で“なし黒星病”も

 農水省が9月10日発表した「病害虫発生予報第7号」によると、水稲のトビイロウンカで九州全域〜中国四国で「多い」、近畿、九州の一部地域でなしの黒星病が同じく「多い」となっている。

トビイロウンカ トビイロウンカで警報が出されたのは、8月26日の鹿児島県。注意報は8月20日以降、広島、和歌山、熊本、大分、佐賀の各県で発表されている。適期の薬剤防除が大切で、この場合、株元に付着するよう丁寧に。
 果樹においては、りんごで斑点落葉病が東海の一部地域で、黒星病が南関東の一部地域で、それぞれ「多い」となっている。また、なしの黒星病が近畿、九州の一部地域で「多い」となっているほか、ハダニ類が関東の一部地域で「多い」となっている。
 その他、ももにおけるせん孔細菌病(北陸の一部地域)、ぶどうにおけるべと病(北陸および近畿の一部地域)で、それぞれ「多い〜やや多い」と予想されている。
(左)なし黒星病(果実の病斑)/(右)なし黒星病・症状が進むと、裂果してしまう 野菜全般では、ハスモンヨトウにおいて九州の一部地域で「多い」、関東および東海の一部地域で「やや多い」と予想されている。また、ねぎの病害の発生が東北地方を中心に広い地域で「やや多い」との指摘も見られる。

 

(写真)上:トビイロウンカ
    下:(左)なし黒星病(果実の病斑)/(右)なし黒星病・症状が進むと、裂果してしまう

(2009.09.11)