農政・農協ニュース

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配合飼料価格を約1400円値下げ JA全農

 JA全農は、21年10―12月期の配合飼料価格を、7―9月期に対して、全国全畜種総平均トン当たり約1400円値下げすることを決めた。なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なる。

 JA全農が7―9月期より1400円値下げした背景は次の通り。
 飼料穀物については、トウモロコシのシカゴ定期が、4月以降米国産地の作付遅れ懸念で上昇に転じ6月には一時450セント/ブッシェルを超える水準に上昇したが、その後天候が生育に好ましい状況となり単収増加が見込まれたこと、作付面積も増加したことから下落。現在は330セント/ブッシェル前後の水準となっている。今後は、エタノール原料需要やアジア向け輸出需要が依然として堅調のため、相場は底固く推移すると見込んでいる。
 大豆粕のシカゴ定期は、旺盛な中国向け需要や米国産大豆の生育遅れを背景に上昇していたが、6月に入り好天が続いたことから下げに転じ、現在は330ドル/トン前後となっている。今後は、大豆の期末在庫率見通しが依然として低水準にあることから、堅調に推移すると見込んでいる。
 海上運賃については、4月以降上昇していたが、8月に入って南米からの穀物輸出減少により下げ局面となり、現在は55ドル/トン台の水準となっている。今後も堅調に推移するものと見込んでいる。

(2009.09.24)