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農林水産祭の天皇杯など決まる

 農林水産関係の優れた活動を表彰する制度は数多いが、その中で最も高く位置づけられる農林水産祭天皇杯の平成21年度受賞者が10月15日決まった。

 農水省と日本農林漁業振興会による選賞で同日開いた農林水産祭中央審査委員会(八木宏典会長)が天皇杯とともに総理大臣賞と日本農林漁業振興会会長賞の受賞者も決めた。 この1年(20年8月〜21年7月)の農林水産祭参加行事309件の中で農林水産大臣賞を受賞した514点の中から選ばれた。
 受賞者は勤労感謝の日の11月23日に東京の明治神宮会館で開く農林水産祭式典で表彰される。天皇杯受賞者は次の6組織1個人。

(有)瑞宝(青森県中泊町)
宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会(宮崎市)
山道義孝氏(宮崎県川南町)
農事組合法人・中山茶業組合(静岡県掛川市)
日新林業(株)(広島市)
鳥羽磯部漁業協同組合答志支所青壮年部(三重県鳥羽市)
小城町農産物直売所「ほたるの郷」。


◆各分野で多彩な業績

 天皇杯受賞者のうち農産、園芸、畜産、地域特産、むらづくりの5部門について見た活動の特徴は次の通り。
 瑞宝(三上新一代表)は有機栽培による企業的な農業経営を実践している。
 宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会(松田泰一代表)はマンゴーの完熟・ネット収穫による統一した高級ブランドを確立した。
 山道氏は銘柄豚肉の開発、生産グループの組織化などによる体質強固な養豚経営を実現している。
 中山茶業組合(鈴木昂代表)は技術力を活かし、中山間地で収益性の高い安定した茶業経営を展開している。
 「ほたるの郷」(宮島壽一代表)は地域の情報と人を結ぶ「ネットワーク型直売所」を核としたむらづくりを進めている。

(2009.10.19)