農政・農協ニュース

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卸売市場、将来方向の検討始まる 農水省研究会

 これからの卸売市場のあり方を検討するため、農水省は「卸売市場の将来方向に関する研究会」を設置。その第1回会合が10月16日に開催された。

 この研究会には、青果、食肉、水産、花きの卸売関係者やJA全農の代表が委員として参加。根本重之拓殖大学商学部教授が座長に、渡辺達朗専修大学商学部教授が座長代理に就任した。
 農水省は、市場外流通の増加など卸売市場を取り巻く環境が厳しいなか、「国民へ安定的かつ効率的に生鮮食料品等を供給する使命を有している卸売市場に今後期待される役割と将来方向、施策のあり方」について総合的に検討し、年度内に報告書をまとめ、2011年からの「第9次卸売市場整備基本方針」に反映させたいと考えている。
 16日の会合では、卸売市場の重要な機能の一つである価格形成機能について「どこで価格形成されているのかわからない」との疑問やあまりにも「規格化され過ぎている」そのため「効率アップにはなっているが、商品が無味乾燥なものになっている」のではないか。いままで部分的に変えてきたが、「このままでは中途半端、根本的な解決が必要」などといった意見が出された。
 研究会は3月下旬までに、中央卸売市場関係者、出荷者、実需者、学識経験者・開設者などのヒアリングを含めてあと10回開催される予定になっている。

(2009.10.22)