農政・農協ニュース

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大きく伸張「くらしの助け合い活動」実態調査  日本生協連

 日本生協連は「くらしの助け合い活動」の2008年度の実態調査結果を10月にまとめ、前年度より活動時間、担い手ともに増加したと12月1日、発表した。

 「くらしの助け合い活動」は高齢者や子育て中の人など支援を必要とする組合員に炊事や掃除、買い物などの家事全般や子どもの送迎などのサポートをするもので、1983年から行っている。
 今回の調査結果で2008年度の年間活動時間は前年比110%増の121万時間、活動の担い手は前年比108%増の3万人に伸びたことがわかった。

nous0912030401.gif 要因として、07年度の介護保険制度改訂でその要介護度が下がり、これまでの介護支援サービスを受けられなくなった人が、生協の「くらしの助け合い活動」を活用したことをあげている。
 活動の形態は▽会員登録制で会費と時間単位の利用料を受ける「組合員活動A型」▽会員登録制で時間単位の利用料を受ける「組合員活動B型」▽独立採算性の「生活サポート活動」▽「NPO・ワーカーズなど」の4種に分かれている。活動時間が最も大きく伸びたのは「NPO・ワーカーズ」だった。「組合員活動A型」と「生活サポート活動」は活動会員は増えたものの活動時間は減少。「組合員活動B型」は活動時間・人数ともに伸びていることがわかった。
 「生活サポート活動」で活動時間が減少した理由として、人数は増えているが、拡大する地域からの要望に十分に応じられるだけの人数が確保できていないこと。地域によっては、活動者と利用希望者はバランスが悪く効率的な支援に結びつけることができない場合があること。子育て支援で行政の取り組みが充実し個別支援が減少していることなどがあげられている。

(2009.12.03)