農政・農協ニュース

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鳥獣被害は年間199億円  シカ被害が増加傾向

 農水省は12月18日、2008年度の農作物鳥獣害状況を発表した。昨年度に比べて被害は増大した。

 全体の被害額は199億円で、前年比+14億円(+8%)と増加した。被害面積も10万haで同+9000ha(+10%)、被害量も49万tで同+8万4000t(+21%)とそれぞれ増加した。
 種類別ではシカの被害が58億円と昨年度に比べ1.2倍ほどに増加。次いでイノシシが54億円だった。カラスは4000万円ほど減って25億円、サルも6000万円ほど減って15億円だった。被害の7割は獣類で、鳥類は3割ほど。
 過去3年間の傾向では鳥類被害が年々減少している一方、獣類被害が増加している。特にシカ被害は06年に比べて15億円も増加した。

野生鳥獣による農作物被害金額の推移
(図表=農林水産省)

(2009.12.21)