農政・農協ニュース

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人・JA・地域の元気づくりのため、今こそ『家の光』の出番  第52回全国家の光大会

 「人・JA・地域 広げよう新たな協同の輪」をスローガンに第52回全国家の光大会が2月10日、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で開催され、全国から2700人が参加した。大会では『家の光』などの記事活用と普及・文化活動の体験発表や「家の光文化賞」受賞JAの表彰などが行われ、「協同することのたいせつさを学び、JA運動に参加・参画する仲間と理解者を増やし、協同の輪を広げます」など4項目の申し合わせを採択した。

◆創刊85周年の重みを胸に刻んで

家の光文化賞を受賞したJAたむら 『家の光』は今年5月に創刊85周年を迎える。(社)家の光協会の江原正視会長はあいさつの中で、その歴史を胸に刻み、これからも総力をあげて「農業やJAの理解を促進するための情報発信に努める」と意欲を語った。
 また若い世代や地域の人たちに「協同することのすばらしさを伝えていく」として『家の光』の“出番”を強調した。
 来賓からのあいさつでは橋下徹大阪府知事の祝辞を小河保之副知事が代読した。
 またJA全中の茂木守会長は『新たな協同の創造』をしていけば「必ずや明るい未来は開ける。そのためにも引き続き教育文化活動を実践し、強化していくことが必要不可欠である」と家の光協会の活動に期待を寄せた。
 さらにJA大阪中央会の天野朝一会長は同大会の地元開催を歓迎するとともに「これからも『家の光』などの発行や生活文化活動を通じて組合員の結集力を高めてほしい」と協会にエールを贈った。
 祝電は国際ライファイゼン連盟のクリスチャン・コンラッド理事長などからも寄せられた。
 教育文化活動が創意工夫に富み、家の光事業がJAの事業活動の中で明確に位置づけられ、成果をあげているJAを表彰する第60回「家の光文化賞」は福島県のJAたむらが受賞し、副賞とともにブラジル・コチア産業組合中央会記念賞が贈られた。
 この日は南米から日系農村婦人リーダー研修団のメンバー4名も参加した。
 また同文化賞にチャレンジするJAの育成を目的に設置された平成21年度「家の光文化賞促進賞」は10JAに贈られた(別項)。
 大会申し合わせ事項(要約)は▽協同の輪を広げる▽農業の復権と地域の再生に向けたJA食農教育活動に取り組む▽JA女性組織やグループ活動で記事活用をすすめる▽『家の光』『地上』『ちゃぐりん』『やさい畑』『花ぐらし』「家の光図書」の普及活用運動に取り組む、の4項目。


地域丸ごと記事活用を

記事活用で優勝した佐藤さん(前列左)と、審査委員長を務めた愛媛大学の村田武教授(同右) 大会では前日の都道府県代表体験発表大会を勝ち抜いた記事活用の部6人と普及・文化活動の部3人の計9人が、『家の光』を活用した取り組みや感謝の気持ちなどを発表。
 審査委員長の村田武愛媛大学教授が「大いに学ばせてもらった」と講評したように、それぞれの先駆的活動や工夫を凝らした発表に会場からは、時には笑顔で時には感動の涙とともに惜しみない喝采が贈られ、『ちゃぐりん』愛読者の発表ではかわいらしさもあいまって会場が笑いの渦に包まれた。
 記事活用の部はJA鷹巣町(秋田県)の佐藤利子さんが農林水産大臣賞を受賞し、普及・文化活動の部は9人の中で唯一の男性だったJA栗っこ(宮城県)の津田徳利さんが全国農業協同組合中央会会長賞を受賞。両部門とも東北ブロック代表者からの受賞となった。
 村田教授は「正准分け隔てなく普及して、地域の女性みんなで楽しく記事活用をやるんだという想いと、女性ががんばっているからこそできる本格的な農業生産や加工所創設などの取り組みが多かった。地域を丸ごと取りこむことで、農村女性をひとりぼっちにしないようにしようという活動が印象的だった」と評価した。また「普及の基礎には活動あり。戦略、計画をきちっと立てて活動することが大事だ」と、普及活用運動のさらなる推進に期待を寄せた。

 (写真)
上:家の光文化賞を受賞したJAたむら
下:記事活用で優勝した佐藤さん(前列左)と、審査委員長を務めた愛媛大学の村田武教授(同右)

 

【第60回家の光文化賞】 1JA)
たむら農業協同組合(福島)
【2009年度家の光文化賞促進賞】 (10JA)
▽さいたま農業協同組合(埼玉)
▽厚木市農業協同組合(神奈川)
▽御殿場農業協同組合(静岡)
▽あいち海部農業協同組合
▽愛知東農業協同組合(以上、愛知)
▽大阪市農業協同組合(大阪)
▽広島北部農業協同組合(広島)
▽板野郡農業協同組合(徳島)
▽東宇和農業協同組合(愛媛)
▽延岡農業協同組合(宮崎)

の光協会会長特別賞受賞者称略・発表順)
記事活用の部】
▽早田生子(JAくま・熊本)
▽本田純子(JAいしのまき・宮城)
▽村瀬美喜子(JAぎふ・岐阜)
▽山本千世美(JA紀南・和歌山)
▽松本和子(JA綾町・宮崎)
▽佐藤利子(JA鷹巣町・秋田)
【普及・文化活動の部】
▽本田貞子(JA伊万里・佐賀)
▽齊藤美代子(JA愛知東・愛知)
▽津田徳利(JA栗っこ・宮城)


◎記事活用の部・農林水産大臣賞
「新たな魅力を求めて〜個(イエ)から皆(地域)へ〜」
佐藤利子さん JA鷹巣町(秋田)

佐藤利子さん JA鷹巣町(秋田) 就農1年目、『地上』編集長との対談で「若者が一から農業を始めるには、どこに魅力を感じるかが大事だ」との言葉に刺激を受けた佐藤さん。実家は4.2haの水田単作経営で、娘としてよりも農業者として厳しく指導してくれた父を平成10年に亡くし、「大黒柱を失い、農業で食べていけるか不安だったが、『家の光』の「温暖化で産地が北上」という記事を見てベイナス栽培を始めた」という。
 平成16年には建設会社に就職したご主人を説得。脱サラさせて専業農家に。いつもそばで支えてくれたのは『家の光』と「家の光図書」だった。
 「JAの協同精神をさらに発展させることに、新たな魅力を求めていきたい」と、『家の光』とともに力強く前進する決意を語った。


◎普及・文化活動の部・JA全中会長賞
「イチガンリョク」
津田徳利さん JA栗っこ(宮城)

津田徳利さん JA栗っこ(宮城) 2008年の岩手宮城内陸地震の時、『家の光』を参考に防災マニュアルをつくるなどして活用。「被災者支援が迅速に行えたのは、教育文化活動で培った相互扶助精神のおかげだ」という。地域に元気がない時こそ『家の光』普及活用運動で地域を活性化させ、みんなで復興をめざそうと女性部・役職員が一丸に。1日10部以上増やした職員もおり、1年間で648部の増部、普及率27%を達成した。
 こうした活動は「教育文化活動を通じてみんなが一丸となったイチガンリョクの成果だと思う」と述べ、これらが功を奏し減少の一途をたどっていた組合員、女性部員も増加に転じている。
 津田さんは「教育文化活動は人つなぎの赤い糸だ」と、家の光担当になった喜びを語った。


◎『ちゃぐりん』愛読者特別表彰
広島県三次市立八次小学校4年 佐藤光くん

広島県三次市立八次小学校4年 佐藤光くん 本を読むより野球やサッカーの方が好きだけど『ちゃぐりん』だけはちがう。興味をひくものがたくさんあってすぐ読みたくなる。母もおじいちゃんも一緒に読むし、フリガナがふってあるから小2の弟も読める。

(2010.02.12)