（写真）「高知やさい体操」で盛り上がる会場

　キッザニアでスポンサー企業以外の自治体が貸し切りイベントを行うのは今回が初めて。園芸こうち販売促進事業実行委員会の田中正澄委員長は「高知は暖かい海と山の国で年中おいしい野菜や果物ができます。高知では安心・安全・健康な野菜作りを進めています。この機会に高知にもぜひ遊びに来てください」とあいさつした。
　子どもたちに楽しく食や野菜に関心を持ってもらおうと、イベントには親子から絶大な支持を得る体操の「ひろみちおにいさん」こと佐藤弘道さんと「創作遊び作家」のたにぞうさんがステージに登場した。
　「野菜は好きで毎日食べています」というひろみちおにいさんさんは「体操と一緒で食事もバランスが大事。スーパーには“高知産”と書いたラベルの野菜がたくさんあります。お父さん、お母さんと買い物に行ったときに高知のラベルを見つけてみてください」と話し、高知野菜キャンペーンの一環で２年前に作ったという「高知やさい体操」を子どもたちと一緒に踊った。また、高知野菜にちなんだ３択クイズがひろみちおにいさんから出題され、手を上げて元気に答える子どもたちで会場は盛り上がった。
　施設内には高知野菜の試食コーナーが設けられたほか、施設劇場内では管理栄養士でレストランオーナーシェフの堀知佐子先生による高知野菜を使った料理教室が開かれた。野菜の栄養価など素材の説明を中心に、「米茄子のトマト煮込み」などお弁当のおかずにもなる簡単レシピ３品を披露。参加した親子には試食が配られ「おいしい！もっと食べたい！」と子どもにも好評だった。堀先生は「野菜を積極的に食べることで体が健康に、そして元気になれます。たくさん食べてください」とメッセージを送った。
　
（写真）
上：高知野菜の試食コーナー
下：堀知佐子先生による料理教室
　
　
◆“食育”の視点からＰＲ

　高知県農業振興部園芸流通課チーフの淺野尊子さんは取り組みについて「高知はナス、米ナス、ニラ、シシトウ、ショウガ、と生産日本一の食材が多く、バラエティーに富んでいます。そして生産者、農業団体、県が一体となって環境保全型農業に力を入れて取り組んでいます。食料自給率が低い中で産地として維持していくために、安心・安全な野菜をＰＲして消費者に買ってもらえるように働きかけていきたい。消費者・生産者ともに幸せになれる取り組みをしていきたい」と意気込みを語った。また、「今回のイベントはキッザニアさんの食育に対する思いと高知野菜をアピールする思いが合致してできたこと。去年までは『高知やさい体操大会』などでＰＲ活動をしていたが、“食育”の視点が弱かったと振り返り、今年は健康・栄養学的な視点からもＰＲしたいと掘先生にレシピ開発をしてもらいました」と話した。