農政・農協ニュース

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会報で設立30周年記念特集  協同組合懇話会が総会

 協同組合懇話会は3月8日、東京・新橋の共栄火災本社ビル内で第30回通常総会、協同組合記念日の集い、記念講演会を開催。50人以上が集まった。

山内偉生会長 山内偉生(元JA全中、元日本農業新聞)会長は総会で、「世界的な経済不況は強まり、政治不信も広まった。国民が悩んでいるなか、協同組合的社会を構築しようという動きが世界でも見られる。われわれも協同組合の発展のため、微力ながらも力を貸したいと思う」と次年度の抱負を述べた。
 協同組合懇話会は1980年設立。今年で30周年を迎えたことから、事業計画で年4回発行の会報で30周年記念特集を企画することや、国連が2012年を「国連協同組合年」に決めたことについて、会員からの論評や随想なども募り掲載していくことなどを決めた。
 会員数は前年比8人増の275人。賛助会員は、日本コープ共済生活協同組合連合会が加入し16会員となった。
ホワイトボードも交えて講演する浅野純次氏 委員の一部改選では、すでに委員だった菅原哲朗(元日本農業新聞)氏と野村雄造(元JA全中、元農協観光)氏を常務委員に加え、常務委員を全15人とした。
 協同組合記念日の集いでは、期中に逝去した5人(河島諒、神武半十郎、佐々木良一、鈴木昭、山本昌之)に黙祷を捧げ、傘寿を迎えた8人(小倉栄三、久保助六、田中恒久、野原一仁、山岡英也、所宣夫、大野省治、鈴木幹男)を表彰。この日参加した、所氏と大野氏に記念品が手渡された。
 記念講演を行ったのは経済倶楽部理事長の浅野純次氏。「『食』の経済・文化と日本の未来」をテーマに、「海外へ食の依存度が高まり、伝統的調理法が衰退するなど食卓の危機がすすんでいる」と述べ、日本の農漁業と食の関係や、味覚や食の場は教育の原点として味覚や食について学ぶべきだ、などと提言した。氏は本紙でも「食は医力」を連載中。(文中一部敬称略)

(写真)
上:山内偉生会長
下:ホワイトボードも交えて講演する浅野純次氏

(2010.03.09)