農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

3者連携で安定供給を実現  JA利根沼田久呂保レタス部会契約取引グループが農林水産大臣賞受賞

 農水省と農畜産業振興機構は、加工・業務用野菜の生産・利用の拡大に貢献した優良グループを表彰する「国産野菜の生産・利用拡大優良事業者表彰式」を3月23日、農水省講堂で開いた。

JA利根沼田久呂保レタス部会契約取引グループが農林水産大臣賞受賞 今年で3回めを迎えた同表彰には今回応募があった24グループのうち、高く評価された13グループが受賞した。
 農林水産大臣賞に輝いたのはJA利根沼田久呂保レタス部会契約取引グループ。同グループはJA利根沼田(群馬県)の一部会である久呂保レタス部会と流通を担うMCプロデュース(株)(埼玉県)、実需者であるカット野菜メーカーの(株)サラダクラブ(東京都)からなる。
 同グループは3者間の連携によって高品質レタスの安定供給の実現が評価された。
 藤島廣二審査委員長は同グループを特に高く評価した理由について「同部会の出荷量が年々着実に増加している。部会の中からグループ専属の担当生産者を決め、責任を明確化した。(レタスは気温によって重量が異なるため)納品をケース納品から重量納品に変更した点」だと述べた。
 同グループを代表し、JA利根沼田久呂保レタス部会の宮内勝吾部会長が取り組み事例を発表した。
 
「業務用レタスにおける契約取引の取組について」

JA利根沼田久呂保レタス部会・宮内勝吾部会長 以前から大玉レタスの生産地だった同JA。同部会がめざした安定した所得確保のニーズと、周年的な供給経路を求めるMCプロデュースのニーズが合致して9年前から契約取引を開始した。
 同部会は不作時でも安定供給できるよう、余裕ある作付けを行っている。また、実需者のニーズをより理解するため、部会員全員でサラダカット工場に見学に出向いている。
 契約出荷となることで生産者の意欲が増し、販売数量と収益も増加した。

(写真)下:JA利根沼田久呂保レタス部会・宮内勝吾部会長

 

 その他の受賞グループは次の通り。
【生産局長賞】
▽金印国産本わさび契約栽培グループ
▽全農いばらき加工・業務用契約取引グループ
▽Farm to Wellness倶楽部
▽JA全農しが・カルビー湖南株式会社
▽高知園芸連・横浜丸中青果・秋本食品グループ
▽JAごとう高菜部会
【(独)農畜産業振興機構理事長賞】
▽マルマサフード国産野菜供給・利用協議会
▽レタス周年リレー供給契約取引グループ
▽セブン-イレブン 新潟県津南町産アスパラガス調達グループ
▽魚住・清浄野菜レタス生産グループ
▽新福青果&関東屋またの食品 ほ場丸ごと加工PJ
▽有田農産大根・キャベツグループ

(2010.03.24)