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特定の除草剤に弱い飼料用イネなど判明  農研機構が注意を呼びかけ

 飼料用イネなどには特定の除草剤に極めて弱いものがあると農研機構の中央農業総合研究センターが3月26日発表した。

 飼料用イネなど新規需要米向けに開発された水稲品種の中には、ある特定の成分を含む除草剤を使うと場合によっては枯れてしまうほどの影響があるとわかったため、同センターは「十分な注意を」と呼びかけている。
 問題の成分の影響を強く受ける品種は(1)ハバタキ(2)タカナリ(3)モミロマン(4)ルリアオバ(5)ミズホチカラ(6)おどろきもち(7)兵庫牛若丸の7種。
 また注意すべき除草剤成分は(1)ベンゾビシクロン(2)メソトリオン(3)テフリルトリオンの3つ。
 7品種はいずれも最近育成された多収性の品種で、飼料用イネや米粉など新規需要米向けの優れた特徴を持ち各地の水田で栽培されている。
 また3つの成分はいずれも類似の作用特性を持ち、多くの植物を白化させて枯らす。
 このため、7品種については3成分のうちいずれかを含む除草剤は使用しないようにと呼びかけている。
 うちベンゾビシクロンはこれまで広く使われてきた除草剤が効かない雑草(とくにイヌホタルイ)の防除に極めて有効な成分で、多くの水稲用除草剤に含まれている。
 あとの2つも耐性雑草に有効な新規の成分として近く販売が予定されている。
 07年度に多収イネを作る一部の水田で、除草剤によるとみられる大きな影響を受けた事例が報告された。
 しかし新規需要米向け品種の除草剤感受性(薬害が生じること)は十分に検討されていなかったことから、同センターなどの研究機関はそれぞれ育成した計28品種の連絡試験を実施して感受性を明らかにした結果、今回の注意喚起となった。
 問い合わせ先は同センター広報担当TEL029(838)8979

(2010.03.31)