農政・農協ニュース

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「お米育ち豚」と規格外野菜などで加工食品

 生協のコープネット事業連合は、国産飼料用米を給与した「お米育ち豚」と規格外の野菜や果実など互いに味を引き立てる素材を使った加工食品2品を5月10日から加盟8生協の宅配サービス「コープデリ」での販売を開始する。

◆10年度は1万3500頭を肥育予定

 コープネットでは、08年5月に岩手県で、「飼料用米給与による産直産地豚肉生産事業」を開始、同年秋に収穫した岩手県産飼料用米約140tを豚に給餌して約7500頭を肥育した。また同時に、長野県でも飼料用米による産直産地豚肉生産事業を開始、それぞれ09年4月から、「お米育ち豚」の商品名で、精肉品として加盟8生協の宅配サービスで販売している。
 10年度は、さらに茨城県、群馬県、千葉県でも県産飼料用米で肥育された「お米育ち豚」も販売され、コープネット全体では、飼料用米約250t、約1万3500頭が肥育される予定となっている。
 今回の企画は、規格外の野菜や果実を有効活用することで「食料自給力向上に寄与」することと、「お米育ち豚」の消費を拡大することが目的だという。10年度中には、「お米育ち豚」を使った加工食品の開発にも取り組むほか、店舗での販売も検討しているという。

  お米育ち豚と和郷さつま芋を使った甘辛炒めお米育ち豚モモ梨果汁入り越後味噌づけ
 
(写真)お米育ち豚と和郷さつま芋を使った甘辛炒め(左)・お米育ち豚モモ梨果汁入り越後味噌づけ(右)

(2010.04.02)