農政・農協ニュース

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野菜価格、回復傾向に

 農畜産業振興機構は4月の主要野菜の価格動向をレポートにまとめ、今後の生育状況と価格の見通しを5月11日に発表した。

 レポートにまとめたのは主要野菜14品目。
 先月の出荷状況から見ると全体的に生育は回復傾向にあり、出荷のピークが平年より遅れていることから価格回復への影響もこれからだとしている。しかし価格は平年より高い見込み。
 キャベツの出荷量は5月に入って徐々に増加し、現在から6月初旬を出荷のピークとする。それに伴い、価格は今後も下がる見込み。
 レタスも生育の遅れによる出荷量の減少から値上がりしていたが、5月後半から出荷は本格化し価格は下がる見込み。キャベツとレタスの小売物価統計によると、今年4月のキャベツの小売価格は過去5年平均を70%上回る393円、レタスは30%増の569円だった。
 ネギ・ピーマンは生産量の回復する5月下旬までは高値が続く予想。
 ハクサイ・ナス・ジャガイモは出荷量の回復が見込まれず、価格は平年より高くなるとしている。
 家計調査による野菜の需要動向を見ると、今年3月の1人あたりの生鮮野菜購入量は前年より4ポイント高い4970gで、金額では5ポイント高い1768円だった。
 野菜の輸入量は今年に入って増加し、前年比12%増の593tとなった。そのうちの中国産野菜も前年比12%増の273tとなっている。

(2010.05.12)