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ウンシュウミカン10万t減  適正生産量・出荷量の見通し

 農水省は平成22年産のウンシュウミカンとリンゴの適正生産量・出荷量見通しを5月24日、発表した。

◆ウンシュウミカン

 適正生産量は裏年であることから前年より10万t少ない90万t。生産量から出荷までの消耗分と農家消費分を引いた適正出荷量は前年より9万t少ない80万tとなった(うち生食用71.5万t、加工原料用8.5万t)。
 生産面では▽出荷用果実の歩留まりを向上させた安定供給、▽極早生品種の需要に合った生産などに努めること、出荷では▽極早生品種から早生品種の切り替えや早生品種の1日あたりの出荷量の平準化、▽急激な在庫量の増加を防ぐ出荷計画、▽消費者の志向にあった品質の出荷などが必要だとしている。
 
◆リンゴ

 生産量は前年より1t少ない85万t、出荷量は76万t(うち生食用64.5万t、加工原料用11.5万t)で前年と横ばい。
 生産面では▽摘果作業を着実に行い適正な品質を保つ、▽つる割れ被害の発生リスク軽減に努めること、出荷では▽需要と供給のマッチング、▽加工原料用の長期取引契約による安定取引きに努めることが求められている。

(2010.05.26)