農政・農協ニュース

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「ガンバレ宮崎!」 全国盟友から応援の声  JA全青協

 JA全青協は5月25日、第57回通常総会を開き平成22年度の活動計画や新役員を決めた。翌26日には新役員が記者会見を開きそれぞれの抱負や活動方針を述べた後、農水省を訪問し佐々木博隆農水大臣政務官に新任のあいさつを行った。

全国の委員長から応援の声が寄せられたフラッグと新役員(左から)木村氏、小川氏、牟田副会長、大西会長、尾関氏、田尻氏(写真)全国の委員長から応援の声が寄せられたフラッグと新役員(左から)木村氏、小川氏、牟田副会長、大西会長、尾関氏、田尻氏

 

◆農政運動、広報活動、組織強化が3本柱

 新会長に就任したのは兵庫県農協青壮年部協議会前委員長の大西雅彦氏。今年度の全青協の活動について、「農政運動、広報活動、組織強化の3つの柱を中心に1年間やっていきたい」と決意を述べた。新副会長に決まった佐賀県農協青年部協議会委員長の牟田天平氏は、「不安定で厳しい農業事情が続くが、一人でも多くの盟友が元気になれるようがんばりたい」と述べた。
 農政運動については、「JA青年組織における農政運動のあり方検討会(仮称)」を設置し、10月には運動方針策定にむけた最終議論を行う予定だ。
 組織強化では、「中期活動計画策定ツール」を活用し、単位組織の中期活動計画策定を支援する。
 広報活動では、JA全中と連携し食農教育の活動を強化し、昨年初めて開催し好評だった「全国盟友手作り料理コンテスト」を引き続き開催する。
 また今年度が中期活動計画の最終年であることから、「過去2年間の総括をしながら、活動計画に則った中でいろいろな可能性を模索し、次期3カ年計画、ひいては3年後の60周年につなげていきたい」(大西会長)と、している。

【全青協新役員体制】(敬称略)
会長 大西雅彦(兵庫県)
副会長 牟田天平(佐賀県)
理事(6人) 牧 清隆(北海道)、田尻裕之(長野県)、尾関幸二(愛知県)、小川 忠(京都府)、木村友則(山口県)、西冨大二郎(熊本県)
監事(2人) 福原太一(山形県)、大熊一夫(埼玉県)


◆青年組織として独自に募金活動

佐々木政務官(右)に口蹄疫支援の要請を手渡すJA全青協の大西会長ら新役員 通常総会後の各県委員長会議では、冒頭で宮崎県で被害が拡大している口蹄疫についてJA全青協としての対応が協議された。
 JAグループの募金活動に参加するほか、青年部独自の活動として募金活動を行うことを決めた。募金は盟友全員から募り、7月末にJA全青協で集約する予定。
 またその場で、各県の委員長が「ガンバレ宮崎」「必ず復活!」など、応援の言葉を書いた寄せ書きフラッグを作成。後日、会長らが宮崎県の盟友の元へ直接届け、激励に行く予定だ。
 26日には、佐々木博隆農水大臣政務官を訪問し、新役員の就任あいさつを行ったが席上、大西会長から、▽現場での消毒液など資材の不足、▽殺処分のための埋設場所の確保、▽長期の経営再建補償と将来的な再発防止の対応、など現地からの声を伝えた。
 大西会長は「単年で解決する問題ではない。2、3年かけてようやく再建の道が見えてくるような状況なので、長いスパンでの支援が必要だ」と要請した。佐々木政務官は「これまで考えられることはその都度やってきたが、さらにもう1、2段上のことが必要だ。全省庁あげてできることをやっていきたい。今、与野党あげて特別措置法制定をめざしているが、地域の人たちに安心してもらえるようなメッセージのあるものにしたい」と応えた。

(写真)
佐々木政務官(右)に口蹄疫支援の要請を手渡すJA全青協の大西会長ら新役員

(2010.05.27)