銀座三越（中央区銀座４）は既存店舗の屋上と増床９階部分をつないで「銀座テラス」を新設。９月に新装オープンするが、全農店舗はその一角を占め、９月11日に開店する。　全農が都内の大手百貨店に直営飲食店を出店するのは初めて。
　「収穫の実りや恵みの喜びを味わう」をコンセプトに店名を「みのりカフェ」、「みのる食堂」とした。
　生産者と生活者のふれあいの場として国産食材にこだわった料理を提供し、農産加工品の販売もする。
　またＪＡグループ全体で取り組んでいる「みんなのよい食プロジェクト」の一環として「食と農」に関わる各種のイベントや情報の発信も行う。
　全農は地域農業の担い手に出向くＪＡ担当者（ＴＡＣ＝タック）の取り組みを推進しているが、その中から発掘された特産の食材や農産加工品を都市の生活者にアピールする飲食店ともする。
　「生産者と生活者を結んでお互いのニーズ実らせる場にしていきたい」（ＪＡ全農営農販売企画部）といい、ＪＡブランドの商品開発にもつながる期待が持たれている。
　カフェ（店舗面積約75平方m）はお茶や軽食、野菜のデザート、ジュースなど。テイクアウトも楽しめるメニューを提供する。
　食堂（約186平方m）は和洋定食と旬の一品など国産食材を使って素材の力をしっかり引き出すメニューを提供する。
　店舗プロデュースでは素朴で暖かい店構えとした。

（写真）「みのる食堂」イメージ