この生産法人は生協ひろしまが100％出資し北広島町に約１haの農地を確保。水耕栽培によるサラダホウレンソウと露地栽培のニンジンを来春から生産する予定にしている。
　生協では、食の安全・安心や食料自給率など食と農の問題を組合員と一緒に考えるためには、自らも地域のなかで生産する方が、より身近な問題として捉えやすいと、昨年から準備を進めてきた。
　実際に生産に携わる職員は生協職員から公募。昨年６月から、同町の農事組合法人「せんごくの里」（藤井徹也組合長）で研修。農地についてもＪＡ広島北部や藤井さんらの協力を得て確保した。
　実際の栽培は来年になるが、耕作放棄地の使用や水耕栽培では障害者の社会進出の場にするなど生協らしい発想で「生産することで福祉にも農業にも貢献したい」と横山弘成専務（ハートランドの社長）と語った。