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コブノメイガ・セジロウンカ・カメムシ類が多く発生 農水省の病害虫発生予報第6号

 農水省は病害虫発生予報第6号を8月12日に発表した。
 今後1カ月間、水稲ではコブノメイガとセジロウンカ、果樹ではカメムシ類の発生が多くなっているとの予報だ。

【水稲】
 穂いもちは北海道の一部地域で「多い」、北東北、東海で「やや多い」発生が予想される。葉いもちの発生が多く上位葉に葉いもちの病斑がある場合、穂ばらみ期・穂揃い期に薬剤での防除が必要。多発が予想される場合は穂ぞろい期7?10日後に追加防除すること。
 ニカメイガは北関東と近畿の一部地域で、コブノメイガは北陸の一部地域で「多い」予想。
 斑点カメムシは北陸・東海の一部で「多い」予想で、休耕田や水田周辺の雑草管理が防除の基本であるため出穂期10日前までに周辺の草刈りを終わらせること。
【大豆】
 ハスモンヨトウが南関東の一部で「多い」予想。
【野菜・花き】
 作物共通でハスモンヨトウの発生が南関東に「多い」予想。
 作物別に見て発生が「多い」と予想される地域と病害虫は次の通り。
 トマト・灰色かび病:東北
 ナス・タバコガ類:南関東
 キュウリ・褐斑病:北東北
 ネギ・アザミウマ類:関東
 イチゴ・炭そ病:九州
 キク・アザミウマ類:東海
 キク・アブラムシ類:北陸
【果樹】
 作物に共通して北東北・東海・中国の一部でカメムシ類の発生が「多い」と予想される。
 作物別で「多い」と予想される地域と病害虫は次の通り。
 かんきつ・ミカンハダニ:北九州の一部
 ナシ・黒星病:北陸の一部
 ナシ・ナシヒメシンクイ:関東の一部
 カキ・カキノヘタムシガ:南関東の一部
【茶】
 チャノキイロアザミウマが東海の一部で、チャノホソガが南関東の一部で「多い」と予想される。
 次回の病害虫発生予報は9月9日。

(2010.08.16)