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新規就農者数増加に転じる 法人などの新規雇用は減る  農水統計

 農水省は平成21年の新規就農者が前年よりも増加したとの調査結果を8月17日発表した。

新規就農者数計 21年の新規就農者は6万6820人となり、前年に比べて6820人(11.4%)増えた。
 年齢別では39歳以下が4.2%40〜59歳が2.5%60歳以上が20.8%と、すべての年代で増加し、とりわけ高齢者の増加が目立つ。
 就農形態別に見ると、農家世帯員で「学生」や雇用労働者から「自営農業への従事」になった「新規自営農業就農者」は5万7400人(うち新規学卒1770人)で 15.6%増加した。
 一方、法人などに常雇いされた「新規雇用就農者」は7570人で約1割減少した。その中で新規学卒就農者だけは1670人で3割増加した。新規雇用就農者数を出身別に見ると、非農家出身が8割、農家出身は2割となっている。
 また土地や資金を独自に調達して農業経営を開始した「新規参入者」も約6%減った。しかし年齢別では、39歳以下が620人で約7%増加している。
 なお新規就農者数は18年が約8万人。翌年からは減少していたが、21年は増加に転じた。

新規就農者数計

(2010.08.18)