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清浄国回復を申請 農水省、OIEに

 口蹄疫発生が終息したことにともない農林水産省は10月6日、国際獣疫事務局(OIE)に口蹄疫に関してわが国の清浄国回復を申請した。

 4月20日に宮崎県で第1例目の発生が確認された口蹄疫は、最終的には292農場で発生が確認され患畜と疑似患畜21万1608頭が殺処分されたほか、発生急増地域を対象にワクチン接種も実施され7万6143頭が殺処分された。
 最終発生例の殺処分は7月5日。以降、3
か月間、わが国で口蹄疫発生は確認されていない。
 また、すべての移動制限を解除したのち、県内全農場・全頭を対象にした臨床検査と、農場の無作為抽出による血清サーベイランスを実施した結果、すべて陰性と確認されている。
 こうした摘発淘汰政策やサーベイランスの実施、また、最終発生から3か月を経過したことなどが、OIEが定める「ワクチン非接種口蹄疫清浄国」の回復要件にあたることから、農水省は報告書とともに申請した。
 今後12月7日からのOIEの専門家会合を経て、来年2月3日から予定されているOIE科学委員会の審議ののち、清浄国回復が認定される見込み。

(2010.10.07)