農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

耕作放棄地の解消などに取り組む 農水大臣賞に四日市の加藤氏ら優良経営体表彰

 農水省と全国担い手育成総合支援協議会は10月20日「平成22年度全国優良経営体表彰」の受賞者39人(社)を決めた。

 農業経営の改善に取り組み、地域農業の振興に寄与している優良事例を表彰するもので農水大臣賞の表彰式は11月10日に開催する「第13回全国農業担い手サミットinしまね」の全体会で行う。

農水大臣賞
【個人経営体】
 加藤勲氏(63)=三重県四日市市。
 『農』で社会貢献できる経営を目指し、条件不利地も受託するなど耕作放棄地の解消に一役担う。市内の担い手と農地利用調整を図り、規模拡大を進めている。経営規模は12年 33ha、17年65ha、21年 137ha。作物は水稲、小麦、大豆。
 新規就農者を雇用するなど地域の農業人材の育成に寄与している。 経営は、妻、長男夫婦、三男夫婦の6人による家族経営協定を締結し、経営理念を共有して活動している。
 また生産部門を男性、販売部門を女性が中心に行うなど役割分担を明確化している。
【法人経営体】
 農業生産法人ライスフィールド有限会社=島根県松江市。
 地域の農地を守り活かす経営を目指し、耕作放棄地も借り入れるなど大規模経営を推進しており、規模は14年42ha、19年70ha、21年77haと拡大。作物は水稲。
 食農教育の一環として保育園児と保護者に田植えと稲刈り体験を実施したり、社員には幹部養成のための積極的な教育を実施。
【集落営農】
 おきす営農組合(農家戸数43戸)=島根県斐川町。
 水稲、麦、野菜類などを生産。経営面積66haに対して生産延べ面積は88haと133%の耕地利用率を実現。来年11月の法人化を目標に、集落外の農用地の集積を含む経営規模100haを目指している。
 フロンティア精神に富み、ヒマワリ、ハトムギなどの新規作物を導入。ヒマワリは出雲空港の景観を彩るほか、食用オイルから化粧品素材、絞りかすは肥料として活用するなど、町の新たな産品として注目されている。
 園芸作物にもチャレンジしており、女性と高齢者の活躍の場を創出するなど地域貢献度も高い。
 他に3部門それぞれに農水省経営局長賞と全国担い手育成総合支援協議会長賞がある。

(2010.10.22)