農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

【拡大版】JAは地域の生命線―<北海道>「食料自給率1100% 日本の食料庫からの挑戦」

 十勝全体の耕地面積は25万5200haで、ほとんどが畑地と草地だ。農家1戸あたりの平均耕地面積は約39haで、全国平均の24倍になる。農業従事者は約2万人。さらに農業の流通、加工、販売などが地域に及ぼす経済効果は2兆円を超えるとも試算され、農業が地域の経済基盤であり、まさに農業によって成り立っている地域だと言える。
 農家組合員の生活と営農を守るため、ひいては地域全体の発展のためには、地域だけでは消費し切れないこの農産物を外に向けて販売しなければならない。いかに販路を確保し、付加価値を付けて高く売るか。JAに課せられた使命、地域からの期待に、「地域のネットワーク化」で応えている十勝地方2JAの取り組みを伝える。

十勝は1つ
ネットワークで地域興しを

【対談】
有塚利宣氏・JA帯広かわにし代表理事組合長
山本勝博氏・JA中札内村代表理事組合長・十勝農協連会長

◆宇経済的理由での離農者は絶対に出さない


有塚利宣氏・JA帯広かわにし代表理事組合長 今村 両JAとも本来農協がやるべき仕事、つまり組合員の所得向上と生活安定のための活動をしっかりやっている。それを全国に発信するとともに、JA帯広かわにしの有塚組合長とJA中札内村の山本組合長にそれぞれ、「JAはこうあるべき!」という路線を示していただきたいと思います。
 有塚 私は昭和の初めからいる人間ですが、現在を想うと、あらゆる困難を乗り越えた幸せを感じます。昔は統制物資だったから、農業やっても食べものがなく、お金も肥料も農薬も物資もない。農業はそういう時代にすごい壁を乗り越えてきましたから、また高い壁がそびえ立とうとも乗り越えられると思うし、そういう想いを若い人たちと共有したいと思います。
山本勝博氏・JA中札内村代表理事組合長・十勝農協連会長 山本 私は3年間非常勤理事をやった後、すぐに組合長になって、今年で9年目です。組合長になってまず最初に考えたのは、経済的問題による離農者を絶対に出したくない、ということです。そのためにはJAで生産・加工・流通・販売を一手に引き受けて有利販売をしなくちゃいけないと思いました。JA中札内村はわずか173戸と小規模ですが、1戸あたりの平均所得は北海道平均の633万円に対して1844万円です。昨年の粗生産高はついに目標の100億円を超えました。これからも安定して100億円以上の生産を出すにはどうすればいいかを考えていきたいと思います・・・。

(写真)有塚氏(左)・山本氏(右)

 

(続きは シリーズ・【拡大版】JAは地域の生命線〈北海道〉 で。)

(2010.10.27)