農政・農協ニュース

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組合員増えるも件数・金額は減少  日本共済協会

 協同組合が行う共済事業の健全な発展などをめざす日本共済協会は12月1日、2009年度の共済事業実績のとりまとめを発表した。共済事業を行う59団体から協力を得た。

◆組合員数84万人増加

 会員数は全体で1.8%減の6921会員となった。JA共済で24、JF(漁協)共済で58、中小企業等協同組合の共済で2、生協の共済で4会員が統合・合併などにより減少した。
 組合員数はJA共済で6万人、生協の共済で89万人増えたため、その他の共済で11万人減少したものの合計で84万人増えて7309万人となった。
 総資産はJA共済が一時払生存型養老生命共済などが伸びて1兆4528億円、生協共済も2485億円増え、合計1兆6977億円増の51兆2265億円となった。


◆受入共済掛金のみ増加


 契約件数は全体で▲0.3%(42万件)の1億5320万件、共済金額(自動車共済・自賠責共済を除く)は▲1.1%(12兆497億円)の1122兆円、受入共済掛金は+1.6%(1254億円)の7兆8572億円、支払共済金は▲7.1%(3583億円)で4兆6641億円だった。
 団体別に実績構成比をみるとJA共済は契約件数▲0.3%で35.8%、共済金額で▲0.6%の36.3%、受入共済掛金は▲1.2%で80.2%、総資産は前年比同の87.2%となった。
 生協は契約件数+0.3%の57.0%、共済金額は+0.3%の47.6%、受入共済掛金は▲0.2%の19.1%、支払共済金は+1.1%の16.8%、総資産は+0.1%の11.2%となった。
 共済種目別では生命共済が+52万件の5672万件、共済金額は▲10兆7511億円の409兆200億円、受入共済掛金は+2216億円の4兆7272億円、支払共済金は▲2189億円の2兆2630億円だった。
 契約件数は全国生協連とコープ共済連が大きく伸び、支払共済金ではJA共済、全国生協連、コープ共済連などで増えた。
 年金共済は契約件数が+0.3万件の468万件、受入共済掛金は▲392億円の7827億円、支払共済金は+156億円の7756億円だった。契約件数は主にJA共済で増えたが受入共済掛金では減った。
 火災・建物共済は契約件数が▲58万件の3359万件、共済金額は+1兆5196億円の586兆7774億円、受入共済掛金は▲558億円の1兆6961億円、支払共済金は▲1640億円の1兆2154億円だった。JA共済での契約件数の減少が目立ち、支払共済金の減少は満期共済金の減少が主な要因となった。

(2010.12.06)