農政・農協ニュース

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23年度生乳計画生産、今年度比100%以上に

 中央酪農会議は12月21日、第311回理事会を開き、平成23年度の生乳計画生産対策の考え方や22年度補正予算などについて承認した。

 23年度計画生産目標数量を決める生乳計画生産対策の基本的な考え方は(1)Jミルク(日本酪農乳業協会)による脱脂粉乳ベースでの23年度生乳需要予測数量(チーズを除く)を基本に設定する「販売基準数量」と、(2)中期的な需給動向を踏まえ、需要拡大・需給緩和時でも適正水準が維持できるように設ける「特別調整乳数量」、(3)生産基盤を維持・拡大するための生産枠としてチーズや輸出など新規需要向けの「選択的拡大生産数量」の合計。
 また計画生産目標は22年度の生乳受託乳量実績比の100%以上とする。
 計画生産目標数量は2月9日の理事会で正式に決定する。
 今年は減産型計画だったことから未達ペナルティは除外していたが、口蹄疫の発生や猛暑の影響で生乳の生産量は大きく減少。生産状況は来年度も厳しさが続くとして23年度はペナルティを実行し、生産を押さえ込むのではなく生産者の意欲を刺激するような生産基盤の強化に努めていく方向を示した。

(2010.12.24)