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子ども時代の食環境は将来に大きな影響  JA全中が母親調査

 JA全中は「みんなのよい食プロジェクト」の一環として母親を対象に「おせち」と「手作り家庭料理」に関するアンケート調査を行った。

 アンケートは幼稚園以下の子どもを持つ20〜60歳までの母親1000人を対象に、12月4日から3日間、インターネットで行った。
 おせち料理に関するアンケートでは、約8割の人が毎年おせちを食べると回答し、そのうちの約4割が「ほぼ手づくり」、「一部を手づくり」していると答えた。おせちを手づくりする理由は「お正月の伝統を大事にしたい」という人が半数を超え、もっとも多い結果となった。

◆手づくり料理を食べた子どもほどよく作る

 家庭料理についてのアンケートで、1週間の夕食の手作り頻度を聞いたところ87.9%の人が「毎日」と回答。その理由としてもっとも多かったのは「節約できるから」(78.4%)だった。
 また、「子どもの頃に家庭で手作りの料理を食べていたか」では、毎日夕食を作ると答えた母親の約7割が「ほぼすべて手作り」のものを食べていたと回答し、夕食を作る頻度と比例する結果となった。
 子どものために手作りしたいと思う母親は「とても思う」「やや思う」あわせて9割以上で、「子どもが好きなものを作って喜ばれる」「手作り料理を通して食育ができる」ことが多い理由としてあがった。
 アンケート結果を監修した料理研究家の清水信子氏は「子どものころの母親の姿は子どもに強い印象を与える。食環境は受け継がれている」と家庭での食環境が子どもに与える影響の大きさを強調している。

(2010.12.24)