農政・農協ニュース

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乳製品在庫は減少 22年度の需給見通し

 日本酪農乳業協会(Jミルク)は12月24日、今年4回目となる22年度の生乳・牛乳乳製品の需給見通しを発表した。

 今年度の全国トータルでの生乳生産量は、前年比を下回っていた10月までの実績が11月以降も続くとして前年比97.3%となった。北海道も6、7月は前年を超えたものの8月以降は再び減少し、前年に満たない見通しだ。
 牛乳の生産量は常に前年を下回って推移しており、年度合計は前年比97.5%を見込んでいる。一方加工乳・成分調整乳・乳飲料は前年を上回って推移しており、前年比103.1%となった。はっ酵乳は7月に前年を下回ったものの、それ以降は前年を超えて推移し、同103.9%となっている。
 生乳生産量から自家消費を差し引いた「生乳供給量」の年度合計は前年比97.3%、「牛乳等向生乳処理量」も97.8%となった。乳製品向けの処理量では「チーズ・生クリーム等向け」だけが前年を上回る106.8%となっている。
 乳製品の年度末の民間期末在庫量は前年を下回る見込み。脱脂粉乳の生産量は合計15万100tと前年比88.2%なのに対し、消費量が同108.1%であることから在庫量は5万9000t(前年比84.7%)、バターは2万4700t(同75.8%)となっている。
 都府県の生乳需給は6月以降の需要の高まりによって北海道からの移入量が7月以降前年を上回っており、11月以降もこのまま推移するとみている。一方、特定乳製品向けの処理量は5月以降減少が続いている。

(2010.12.27)