農政・農協ニュース

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JA全農が丸紅と米穀事業で提携

 JA全農は1月17日、米事業で商社の丸紅と戦略提携意向書を締結したと発表した。

 両者は米の集荷・販売・加工事業について一体的な事業運営を行うことで合意した。
 今後のJAグループの米の生産・販売戦略では、これまでの玄米販売中心から精米流通を基本としたビジネスモデルへの転換をめざすことなどを盛り込んでいる。
 一方、丸紅はダイエー、マルエツ、東武ストアなど小売事業に出資しているほか、中食・外食など首都圏を中心に多様な販売チャネルを持つ。こうした事業基盤をふまえ、JA全農は産地で精米した商品を直接消費地に届ける精米流通など、消費者や顧客ニーズに応えるための事業展開で丸紅と協力関係を構築していく。
 消費者からは安全・安心への関心の高まりに加えて、経済性・環境への配慮なども求められていることから、設備面での増強や流通各段階での品質管理体制の高度化、商品開発などを追求していくとしている。
◎JA全農の米穀事業取扱高:387万6000t、7294億円(平成21年度)
◎丸紅(株)の米穀事業取扱高:22万5000t、385億円(22年度見込み)。

(2011.01.17)