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第40回日本農業賞、第7回食の架け橋賞の受賞者決定 3月12日に表彰式

 NHK、JA全中などが主催する第40回日本農業賞と同賞特別部門・第7回食の架け橋賞の今年度受賞者が決まった。大賞と特別賞の表彰式は、3月12日15時から東京・渋谷のNHKホールで行う(その他の受賞者は各都道府県で表彰式を行う)。

 日本農業賞は農業経営・技術の改革・発展に取り組み、地域社会発展に貢献している個人・集団を表彰するもの。今年は個人102件、集団96件の応募があり、それぞれ大賞3件ずつ、特別賞1件ずつと優秀賞全5件を決めた。
 個人の大賞は、特別栽培米「永井農場の米」を販売するなど中山間地で6次産業を推進している永井忠氏((株)永井農場会長)のほか、富山県の戸田俊昭氏(林中部営農組合代表理事)、吉田良一・美恵子氏の3人。
 集団の大賞は、前沢牛の生産販売や肥育農家の後継者育成にも力を入れているJA岩手ふるさと肉牛部会前沢支部、地区全体で環境保全米に取り組み「エコ・せみね米」を販売する栗原市瀬峰地区循環型農業推進会議、446戸で820ha以上作付けし生産高5万5000トン・売上50億円という全国一のキャベツ産地を担うJA愛知みなみ常春部会、の3団体が受賞した。
 食の架け橋賞は生産者と消費者を結ぶ活動を表彰しようと日本農業賞特別賞として6年前に創設されたが、日本農業賞が40周年を迎えたことを記念し今年から幅を広げ、学生、新規就農者なども対象にして「未来のいきいきとしたくらし」のヒントとなる事例を紹介することにした。35件の応募があり、大賞1件、優秀賞2件、審査委員特別賞1件を決めた。
 大賞は、千葉県君津市の大豆在来種である小糸在来大豆のブランド化やオーナー制度をつくり貴重な観光資源に育てた小糸在来愛好クラブが受賞した。

全受賞者は次の通り(敬称略)。

◎第40回日本農業賞
【個別経営の部】
 所属・氏名(地域・加入JA・主要作物)
(大賞)
▽(株)永井農場会長・永井忠(長野県東御市・JA信州うえだ・稲作、酪農、果樹、野菜)
▽林中部営農組合代表理事・戸田俊昭(富山県砺波市・JAとなみ野・水稲、大豆)
▽吉田良一・美恵子(長崎県雲仙市・JA島原雲仙・キク)
(特別賞)
▽村井文市・光江(栃木県大田原市・JAなすの・ネギ、水稲)
(優秀賞)
▽(有)姫園芸代表取締役社長・櫻糀哲也(岩手郡・JA新いわて・花苗、野菜、水稲、農家レストラン)
▽(有)愛知兄弟社代表取締役社長・尾関信一(愛知県日進市・JAあいち尾東・酪農)

【集団組織の部】
(大賞)
▽JA岩手ふるさと肉牛部会前沢支部(岩手県奥州市)
▽栗原市瀬峰地区循環型農業推進会議(宮城県栗原市)
▽JA愛知みなみ常春部会(愛知県田原市)
(特別賞)
▽函館育ちふっくりんこ蔵部(北海道北斗市)
(優秀賞)
▽野幌緑菜倶楽部(北海道江別市)
▽長崎西彼農業協同組合面高視点ゆでぼし大根部会(長崎県西海市)
▽JAはまゆうごぼう部会(宮崎県串間市)


◎第7回食の架け橋賞
(大賞)
▽小糸在来愛好クラブ(千葉県君津市)
(優秀賞)
▽やくらい土産センターさんちゃん会(宮城県加美郡)
▽げんきの郷生産者出荷組織(愛知県大府市)
(審査委員特別賞)
▽兵庫県立篠山産業高等学校東雲校 しののめ山の芋研究チーム(篠山市)

(2011.02.01)