農政・農協ニュース

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2020年ビジョン第2次案公表 日本生協連

 日本生協連は昨年11月に「2020年ビジョン」の第1次案を公表したが、その後、さまざまなレベルでの論議を踏まえ「第2次案」を作成し、先ごろ日本生協連のホームページなどで公表した。

 「第2次案」では、「ビジョン(10年後のありたい姿)」について、第1次案で候補案として3つ併記されたなかから、
「私たちは『人びとがつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現』をめざします」
を、一部言葉を補足して選択した。
 また、そのビジョンを実現するための5つのアクションプラン相互の関係について整理し、図示することで理解を容易にする工夫がされている。
 アクションプラン1の「ふだんのくらしへの役立ち」では、「誰もが生涯を通じて利用し続けられる事業・サービスなど幅広く多様な参加をめざす視点と、組合員のくらしと生協事業の結びつきを深める視点の2つを整理」あわせて「社会的責任を果たしていく点を加筆」したという。
 また記述が少なかった店舗事業に関する記述が補強されているが、いまだ抽象的でどのような「地域に密着した収益性のある食品スーパーマーケット事業を確立」していくのか分かりにくいのではないだろうか。
 全体を通して、例えばアクションプラン2のタイトルが「地域社会への貢献」から、生協は地域社会の一員として関わるという視点から「地域社会づくりへの参加」に変わるなど、表現を含めた修正がされ、第1次案よりは分かりやすくなったという印象だ。
 日本生協連では、2月28日までこの2次案についての意見を募集し、よりよいものにしていきたいと考えている。(「第2次案」は日本生協連ホームページからダウンロードすることができる)。

(2020年ビジョン第1次案については、平成22年12月1日付の記事より)

(2011.02.08)