農政・農協ニュース

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育苗時の塩水選、種子消毒、セジロウンカ対策に注意  病害虫発生予報第10号

 農水省は2月17日、今年度の病害虫発生予報第10号を発表した。この時期、水稲の育苗が始まるが、育苗段階から的確な防除を実施することなどを呼びかけている。

 水稲では昨年、セジロウンカが媒介するウィルス病「イネ南方黒すじ萎縮病(仮称)」が中国や九州など8県で、日本で初めて確認された。中国南部やベトナム北部に多い病気で、イネの株の萎縮、葉先のねじれ、葉脈の隆起などの症状が出る。
 昨年被害のあった地域では、育苗段階からセジロウンカに効果の高い薬剤を選択するよう呼びかけている。
 野菜類では、四国で病害虫の発生が「多い」予報が出ている。

【野菜・花き】
 平年より平均気温が高いと予報が出ているため、より病害虫の発生に注意が必要になる。 作物別で発生が「多い」と予想される地域と病害虫は次の通り。
 トマト・灰色かび病:北関東
 ナス・アザミウマ類:東海、北九州、コナジラミ類:四国
 ピーマン・アブラムシ類、コナジラミ類:四国
 キュウリ・うどんこ病:四国、九州、褐斑病:四国、アザミウマ類:関東
 レタス・菌核病:沖縄
 イチゴ・灰色かび病:四国、ハダニ類:関東、東海

(2011.02.23)