農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

堅固な自己資本基盤を維持 農林中金の第3四半期決算

 農林中央金庫は2010年度第3四半期決算を2月25日発表した。

 自己資本比率は単体で22・32%(2010年12月末)と高水準を維持した。また経常利益は1847億円、第3四半期(累計)純利益は1871億円で目標水準を確保した。
 経常収益は利回り低下や有価証券売却益の減少などで減収となったが、経常費用も金利低下で調達コストが低下し、経済環境の落ち着きによる与信コストの低減も寄与。経常利益、四半期純利益とも増益となった。
 自己資本額は5兆5832億円で昨年3月末と比べ3226億円(3・6ポイント)増加した。
 中でも資本金・法定準備金・利益剰余金などから構成される自己資本の基本的項目(Tier 1)比率は16・46%となり、昨年3月末と比べ2・58ポイント上昇。引き続き「堅固な自己資本基盤を維持」しているとのことだ。
 一方、リスク資産などは25兆42億円となり2兆3033億円減った。
 連結決算も単体ベースと同様の利益水準を確保し、経常利益は1874億円と前年同期の37・4%増、四半期純利益は620億円と203・9%増となった。

自己資本比率の推移

(2011.03.02)