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農水省の新食育プロジェクト「マジごはん計画」 発表会に佐々木希さん・SHIORIさんも応援

 農水省は新たな食育プロジェクトとして若年者を対象にした「マジごはん計画」を今月からスタートする。
 発足にあたって3月3日、農水省7階講堂で記者発表会を開いた。

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(写真)
左から田名部匡代政務官・佐々木希さん・SHIORIさん

◆省内の若手メンバー発

 農水省はこれまでも食育推進に取り組んできたが、若い世代を中心に食に対する関心の薄れや食生活の不健全な実態がみられる。
 このプロジェクトは、将来親になる世代に食の大切さや楽しさを伝え、もっと「マジ」な気持ちで「ごはん」について考え直してもらいたいとの思いで農水省の若手メンバーが立ち上げた。食べることを大切に思える機会や、作る側の真剣な思いが伝わる機会を提供していこうというのがプロジェクトの狙い。
 発表会に出席した田名部匡代政務官は「プロジェクトは若い人たちに食について考えてほしいと、これまでの政府の堅苦しいイメージを払拭して若手メンバーが一から考えたもの。食べることは生きることの源。材料を選ぶことや料理することを楽しみ、痩せたいから食事を抜くのではなくキレイになりたいからちゃんと食べる、ということを若い世代のみなさんに一緒になって考えていただけたらと思っている」と述べた。

◆2大ファッション媒体とコラボ

 この日ゲストにはモデルで女優の佐々木希さんとフードコーディネーターのSHIORIさんが登場した。
 モデルとして活躍する佐々木さんは「モデルは体力勝負なので朝はよく食べる。10代のころはバランスを考えずに食べていたが、自分で料理をするようになってからはバランスを考えるようになった」と食生活を語った。「マジごはんとは?」という質問には「友達や家族と楽しく食事をすること」と答え、「ごはんを作ってくれる人がいることはありがたいことだと思うので、感謝の気持ちを忘れずに食べてほしい」と話した。
 メニュー開発を手掛けたSHIORIさんは、「1回1回の食事を大切にして、作る楽しさを感じられたらより人生がハッピーになると思う。好きなものだけを食べる、体にいいものだけを食べる、ということではなく、食材同士の組み合わせやバランス良く摂取することが食事で大切なことだと思います」と語った。
 プロジェクトは4月以降の具体化に向けて3月中に推進チームを結成する。そのキックオフとして3月5日に開かれる国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション」でプロジェクト宣言を行い、3月12日創刊のファッション誌「VOGUE girl」とのタイアップ企画でPRしていく。

(2011.03.04)