農政・農協ニュース

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田植え後の補植用取り置き苗の早期除去を呼びかけ 病害虫発生予報第1号

 農水省は4月21日、今年度初となる病害虫発生予報第1号を発表した。水稲の種子伝染性病害の的確な対策などを呼びかけている。

 水稲ではいもち病、ばか苗病などの種子伝染性病害への対策として、塩水選、種子消毒の的確な実施と、田植え後に放置された補植用取り置き苗の早期除去が必要だ。補植用取り置き苗はいもち病の伝染源になる。
 麦では赤かび病の発生を平年並みと予察した。
 野菜類では、施設内への雨水浸水による過湿への注意を呼びかけている。
 茶では、凍霜害をうけた茶園でのカンザワハダニの発生に注意が必要。南九州でやや多いと予察している。

 作物別で発生が「多い」と予想される地域と病害虫は次の通り。
 キャベツ・菌核病:北関東
 タマネギ・べと病:近畿
 トマト・灰色かび病:関東、ハモグリバエ類:東海
 ナス・アザミウマ類:北九州、コナジラミ類:四国
 ピーマン・うどんこ病:沖縄、アザミウマ類:北関東、アブラムシ類、コナジラミ類:四国
 キュウリ・うどんこ病:沖縄、褐斑病・灰色かび病:四国、アザミウマ類:関東、東海、コナジラミ類:南関東
 イチゴ・アザミウマ類:東海、ハダニ類:関東
 キク・ハダニ類:北関東

(2011.04.21)