農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

食べ残しては「もったいない」意識する子増える  農林中金が小中学生の実態調査

 食事を残すと「もったいない」と感じる子どもが6年前に比べて倍増―という意識の変化が農林中央金庫の調査で明らかになった。

 同金庫は3月上旬に行った『東京近郊の小中学生400人に聞く食生活の意識と実態調査』の結果を6月6日発表した。第1回調査は2004年11月に実施しており、今回は2回目の定点継続調査となる。
 前回と比べ「もったいない」と感じる子は約38%から75%に増えた。また、おはしを正しく持っている子も大幅に増えて58%から72・5%にアップした。
さらに学校給食が「好き」な子は7割強を占め、「おいしい」も同じく7割強に急増(前回は37%)した。
 今回の調査では「もったいない」意識の向上や、はしの持ち方の正常化など特徴的な結果が多く出ており、同金庫は「正直いって、私どもとしても、こんな数字が出てくるとは思わなかった」(広報部)と驚き、要因については「政府が食育に力を入れてきたことが大きいのではないか」とみて食育教育の浸透ぶりを評価した。

 このほかの調査結果は▽「食事中に携帯電話で話す、メールをする」が前回に比べ約3倍に増え、やめるようにと親に注意される子は中学生女子の6割弱▽給食の好きなメニューは(1)カレー(2)揚げパンが定番だが、3位には今回「キムチチャーハン」が大躍進し、韓国の味覚が給食でも人気メニューになった▽嫌いなメニューは「特になし」が最多。何でも食べる子が比較的多い印象▽“食”について教わったことは(1)栄養(2)お米の作り方(3)食の安全。そして4人に3人強が米や野菜を育てた経験を持つ。

(2011.06.09)