農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

有機農業の農家数、推計1万2000戸

 農林水産省は7月13日に有機農業に取り組む農家戸数などの調査結果を発表した。

 有機農業の生産や流通などに関する基礎データを収集するために、昨年7月から今年1月にかけて調査した。
 調査は有機農業に精通する担当者を全都道府県に配置し県内全市町村の2割を対象に訪問調査を行った。その結果をもとに農家戸数、面積、生産量などの全国推計値を算出した。
 有機農業については有機JAS認定農家が4000戸あるが、このほかに有機JAS認定を取得はしていないが、有機農業を行っている農家が8000戸あると調査結果から推計され全国では1万2000戸と見込まれた。総農家戸数の0.47%となる。平均年齢は59.0歳。60歳未満が47%を占める。
 面積は1万6000haで全耕地面積に占める割合は0.36%。このうち有機JASほ場は9000haだった。
 出荷量は10万2000t。全出荷量ベース(耕種部門の作物+茶で約2909万t、21年度)でみると有機農産物は0.35%にとどまっている。
 有機JAS認証を取得していない農家も含めたわが国の有機農業の全体を表すデータとしては国内初の調査。

(2011.07.15)