農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

JAあしきたがコンビニと連携 「買い物難民」解消めざす

 JAあしきた(熊本県)はセブンイレブン・ジャパンと業務提携を結び、7月21日、管内1号店となる「セブンイレブン芦北インター店」と移動販売車「JAセブンあんしんお届け便」の営業を始めた。
 双方が持つインフラやノウハウを共有することで、より地域住民の買い物ニーズに応えていきたいとしている。また地域に密着した事業展開で組合員数の拡大につながることも期待している。

nous1107270401.jpg JAとコンビニが連携して移動販売車を出すのは全国初の試み。JAは買い物難民の解消や地域貢献型の宅配事業に力を入れたいとするなかで、JAだけでは豊富な商品ラインナップが賄いきれないという課題を抱えていた。そこに移動販売に乗り出したいというコンビニ側の意見が合致した。
 事業提携にあたりJAの子会社として「JAあしきたコンビニ(株)」を設立。販売を担うのは同社に出向したJA職員だ。
 移動販売車には約200点の商品が積まれ、青果物や加工品などJAの取扱い商品も販売している。現在は試験段階で午前10時から午後4時までの営業だが、今後は巡回地区や時間帯を決めて運行していく予定だ。
nous1107270402.jpg 同JAは昨年4月から「らいふサポーター」制度を導入し、職員が組合員宅を訪問して生活支援サービスや注文を受けた商品を届けるなど生活全般のサポートを行っている。今後も移動販売と並行して行っていくが、コンビニと業務提携したことで、これまでよりも幅広い商品提供ができると期待している。
 31日にはコンビニ2店舗目と2台目の移動販売車の営業がスタートする。同JAでは2012年度中に6〜7店舗の出店をめざしている。

(2011.07.27)