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地産地消のアイデア料理 最優秀賞が決定  家の光料理コンテスト

 (社)家の光協会とJA全国女性組織協議会は9月10日、「ザ・地産地消 家の光料理コンテスト」の最終審査会を都内で開き、最優秀賞が決定した。

ザ・地産地消 家の光料理コンテスト 今年で9回目を迎えた同コンテストはJAグループが取り組んでいる「よい食プロジェクト」の一環として地域自給率の向上と地産地消料理の開発・普及をめざして行っているもので、地元の農畜産物を使ったオリジナル料理を「健康おかず」、「お弁当」、「スイーツ」の3部門で募集した。
調理風景 開会のあいさつで家の光協会の下川正志常務は「料理を通じて仲間の絆や地域の元気づくりにも貢献できれば」、JA全国女性協の瀬良静香会長は「今回生まれた料理が各地域の新しい料理として定着し、全国に広まったらどんなに素晴らしいことか」と期待。
 応募381点の中から最終審査に勝ち進んだのは、書類による第1次審査を通過した各部門3グループの計9グループ。最終審査では実際にオリジナル料理を調理し、地元食材にこだわっただけでなく、栄養面や見た目、食べる人のことを考えた力作揃いとなった。
「とんだぶりっ娘ロール」(くぅカフェ・JA秋田ふるさと(秋田)) 試食審査の結果、「健康おかず」部門では「とんだぶりっ娘ロール」(くぅカフェ・JA秋田ふるさと(秋田))、「お弁当」部門では「絆弁当」(叔母・姪コンビ・JA会津みどり(福島))、「スイーツ」部門では「ゴーヤと生姜のなめらかチーズケーキ」(食と農をつなげ隊やつしろ菜花亭・JAやつしろ(熊本))が最優秀賞に輝いた(括弧内はグループ名と管内)。
「絆弁当」(叔母・姪コンビ・JA会津みどり(福島)) 「とんだぶりっ娘ロール」は秋田県の特産である「とんぶり」を卵で包んだ卵焼き。メイン食材になることが少ないとんぶりを、存在感あるおしゃれな料理に変身させた一品に、審査委員長を務めた宮本クッキングの宮本和秀氏は「マンネリ化しがちなおせちの伊達巻に変わる新しさ」と評価した。
 「絆弁当」は、東日本大震災の被災地に同グループがボランティアで作っていたもの。被災者からの受けがよく、推薦されて応募したという。こだわりは地元食材をふんだんに使いヘルシーな点。便秘気味だった被災者の悩みも解消できたとPRした。
「ゴーヤと生姜のなめらかチーズケーキ」(食と農をつなげ隊やつしろ菜花亭・JAやつしろ(熊本)) 「ゴーヤと生姜のなめらかチーズケーキ」は苦味をおいしさに変える工夫で「食べた瞬間にインパクトを感じるのがお菓子の特徴だが今回はその逆で、食べていくうちに苦味を感じるおもしろさ」が評価された。
 その他の優秀賞は次の通り。

◎「健康おかず」部門
▽「五穀豊穣健康コロッケ」(愛菜グループ・JAおおいた(大分))
▽「オクラのふわふわ天ぷら」(チーム ベジタリアン・JAはまゆう(宮崎))
◎「お弁当」部門
▽「おやべの地産 菜幸(さいこう)弁当」(野菜大好き!岩田亭・JAいなば(富山))
▽「骨ガッチリヘルシー弁当」(JA山口宇部小野田支部女性部・JA山口宇部(山口))
◎「スイーツ」部門
▽「菜KO(なこ)むーす」(JAいっちょかみ隊・JAみのり(兵庫))
▽「みかんの宝石箱(ハート)」(Ton・Ton・JAにしうわ(愛媛))

(2011.09.12)