農政・農協ニュース

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配合飼料価格、1トンあたり平均1000円値下げ JA全農

 JA全農は平成23年10〜12月期の配合飼料価格を7〜9月期に対して全国全畜種総平均で約1000円値下げすることを決めた。

 改訂額は地域別、畜種別、銘柄別に異なる。 配合飼料をめぐる情勢のうち、トウモロコシのシカゴ定期は6月10日には史上最高の1ブッシェル7.87ドルとなったが、作付面積が予想を上回ったことから6月末にかけて下落。その後、受粉期の高温乾燥をふまえ米国農務省は、単収が大幅に減少し在庫率が低下するとの見通しを示したために、価格は再び上昇し現在は同7ドル台前半で推移している。
 今後、収穫期の天候次第ではさらに生産量の減少が予想されることから、全農ではシカゴ定期の堅調な推移を見込んでいる。
 大豆粕のシカゴ定期は6月上旬には1トン390ドル前後で推移していたが、単収の悪化で生産量が減少する懸念があるため、現在は400ドル前後で推移している。
 一方、国産の大豆粕価格は、前期にくらべて円高のため値下がりが見込まれるとしている。
 海上運賃については、米国ガルフ・日本間のパナマックス型は6月は1トン55ドルを超える水準だったが、新造船の竣工が順調のため現在は同55ドルを下回っている。今後は船腹需要は緩和しているものの、燃料価格が高止まりしていることから、海上運賃は現在の水準で推移することが見込まれるという。

(2011.09.20)