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2020年にスーパーマーケットはどうなっているか  日本スーパーマーケット協会がセミナー

 食品スーパーの団体である日本スーパーマーケット協会(JSA)は、創立10周年(09年)を機に2020年のスーパーマーケットのあり方を検討するプロジェクトを企画し、約1年かけて討議や調査研究を行ってきたが、その成果の報告を兼ねてセミナーを開催する。

日本のスーパーマーケット(SM)が誕生して60年が経過する。セルフサービスやワンストップショッピングなど欧米のチェーンストア理論に基づいた小売流通システムを構築するという明確な目標に向かっていた前半の30年。そしてPOSの活用やミール・ソリューションなどの課題にも取り組んできたが、「今日、日本のSMには、もはや依拠できる手本や既存の理論はなく、自ら課題や進路を模索し、各社がそれぞれ新たな地平を開くべく邁進しなければならない時代に突入した」(川野幸夫JSA会長)という認識にたち、JSAは「10年後のSMのあり方研究会」を発足した。
 発足以来ほぼ1年をかけて10年後のSMを取り巻く環境の変化、それに伴う運営方法や経営のあり方などについて議論を重ねるとともに、アンケート調査や企業事例研究などを実施。その一連の成果を「シナリオ2020」としてまとめた。
 この調査報告書『シナリオ2020―2020年に向けたスーパーマーケット業界の課題と展望―』の内容を報告すると同時に、有力なSM企業の実務家や専門家の講演を加えたセミナーを開催し、これからのSM業界の課題と取り組みのあり方を明らかにしようというのが、今回のセミナーの目的だといえるが、JAにおける農畜産物の生産・流通を考えるうえでも参考になるセミナーではないだろうか。

【セミナーの概要】
日時:10月18日、19日。9時30分17:00
場所:ベルサール神保町(千代田区西神田)

主な内容
○第1日目
・基調講演:次世代の流通革新 メリルリンチ日本証券 青木英彦マネージングディレクター
・シナリオ2020報告 JSA 大塚明専務理事&江口法生事務局長
・パネルディスカッション:10年後のSMのあり方と課題 司会:根本重之拓殖大教授、服部哲也(サミット)、福嶋繁(平和堂)、高本恭孝(マルアイ)、金子和夫(ライフ)、木島豊希(流通経済研)

○第2日目
・サミットの現状と2020年展望 田尻一サミット社長
・食糧危機が日本を襲う―2010年代の食糧事情と食品産業 柴田明夫丸紅経済研代表
・ハローディの現状と2020年展望 加治敬通ハローディ社長
・まとめと提言:2020年を展望し、今、何をすべきか考える 根本重之拓殖大教授
○参加費:1日1人4万円

問い合わせは、日本スーパーマーケット協会
03-5203-1770、または
流通経済研究所03-3494-2676へ。


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