農政・農協ニュース

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荒れる畑を花園に 花のまちづくりコンクール受賞者決まる

 第21回「全国花のまちづくりコンクール」の受賞者が9月22日決まった。

 1415点の応募の中から大賞(農水大臣賞と国交大臣賞)4点、優秀賞11点、奨励賞10点などが選ばれた。ほかに入選32点、努力賞6点。
 優秀事例発表会は10月26日12時50分から東京・赤坂の日本自転車会館ホール。発表後、「花のまちづくりスキルアップ」をテーマにガーデンデザイナー奥峰子さんの講演。入場無料で、定員120人。満席になり次第締切る。
 表彰式は27日11時半から東京・霞ヶ関の法曹会館。
 事務局は公益財団法人日本花の会(TEL:03-3584-6531)。

大賞4点の取り組み内容は次の通り。

【農水大臣賞】
 山口寿美子さん、入江真喜子さん、三好美喜子さん(徳島県美馬市)
 3姉妹は荒れそうになった実家の畑に14年前からシバザクラを植え始め、今では見学者が1万人を超える。
 これをきっかけに地域住民(18戸・30人)のほとんどが花の里づくりに参加。休耕地にハナナやコスモス、ヒマワリ、ポピーなどを植えている。農村活性化を考える上で極めて優秀な事例。

【農水大臣賞】
 市立御前崎総合病院(静岡市)
 職員たちが2階のテラスにあたる部分にハナナ、ヒマワリ、コスモスなどを植え、四季を通じて楽しめる花園に生まれ変わらせた。 花のある病院は地域に定着し、病院における新たな花の社会性が見つけ出せたことは高く評価できる。

【国土交通大臣賞】
 キッピーグリーンクラブ(兵庫県三田市)
 街路などを「花で飾ろう」をスローガンにメンバー20人が活動参加の輪を広げている。県市の助成や支援を受けているが、それに頼り過ぎることなく、等身大のボランティアをモットーとしている。

【国土交通大臣賞】
 サッポロビール(株)(北海道札幌市)
 市民団体と協同で緑化に取り組み、市名をつけた企業として「ふるさとのために何ができるだろう」と問いながら質の高い花の取り組みを続けている。 

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(写真)
花のまちづくり大賞に輝いた山口寿美子さんらの「花の里」

(2011.09.27)